富山南高校訪問記
講師 作村守央 (新領域創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻 M1)
安藤康伸 (理学系研究科 物理学専攻 D1)
尾形邦裕 (情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 D2)
河野愛一朗 (経済学研究科 現代経済専攻 M2)
作村さんの授業風景
安藤さんの授業風景
尾形さんの授業風景
河野さんの授業風景
(以下は、作村さんによる感想です。)
私の母校、富山南高校では2年生のときに「進路探訪」という行事があります。これは東京に行き、3 日間にわたり会社や大学の見学をするという修学旅行のようなものです。これは普段、富山県の田舎に住む高校生にとって、働くとはどういうことか、大学とはどういうことかについて学ぶことが出来る貴重な行事となっております。私もこの「進路探訪」を通して素晴らしい体験をした中の一人です。
そして「進路探訪」に参加して6年がたった今年、東京大学の学生として、富山南高校OBとして、「進路探訪」で母校の学生相手に授業する機会を得ることができました。そこでこの行事をよりよいものにしたいと思い、母校の後輩に出張授業を行なうBAPの企画に参加しました。 BAPから、さらに安藤さん、尾形さん、河野さんの3人の講師の協力をえることができ、私を含めた4人で1回ずつ50分の授業を行い、それぞれに40人の学生が集まりました。
私の研究は、最適化アルゴリズムという高校生にとっては取っ付きにくい分野のものでした。これを解決するために、プレゼンテーション資料には例えや図を多く入れ、高校生がイメージしやすいように工夫しました。また、プレゼンテーションの練習を重ね、その都度、他のBAP講師の方からアドバイスを頂くことにより、話し方や話す速度などを改善することが出来ました。その結果、高校生は真剣に、たまにおもしろそうに授業を聞いてくれました。 アンケートでも「難しかったけど分かりやすかった」というコメントが多く、とてもうれしかったです。この企画を通して、高校生に大学の研究について知ってもらうだけでなく、私自身も大きく成長することが出来ました。このような大学と高校生とを繋ぐような行事がさらに広まっていけばいいなと思います。